キングオブコント2020優勝の軌跡!ジャルジャル悲願達成の全真相
2020年9月26日に生放送された『キングオブコント2020』(TBS系)。名実ともにコント界の頂点を決める第13回大会で、第13代王者の栄冠を掴み取ったのがジャルジャル(後藤淳平・福徳秀介)です。結成17年目、通算4度目の決勝進出にして手にしたこの王座は、長年「無冠の天才」「賞レースの申し子」と呼ばれ続けた彼らにとって、まさにキャリアの集大成となる歴史的瞬間でした。
大会から年月が経過した2026年の現在においても、あの夜に披露された珠玉のネタや審査員の熱い評価、そしてしのぎを削ったファイナリストたちの激闘は色褪せることなく語り継がれています。本稿では、当時の得点データや審査員講評の深層、ネットを揺るがした反響のリアル、さらにはジャルジャルが現代のお笑いシーンに遺した決定的な足跡までを徹底取材に基づいて多角的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ジャルジャルがファーストステージで大会歴代屈指の477点、ファイナル合計941点を叩き出し、2位ニューヨークに17点差をつけて悲願の初優勝を達成。
- 要点2:1本目の「野次とリモート面接(野次ワクチン)」と2本目の「空き巣」が爆発的な笑いを生み、松本人志ら審査員陣から独自のシュールかつ精緻な世界観を大絶賛された。
- 要点3:ニューヨークや空気階段ら新世代の実力派が台頭した転換点であり、ジャルジャルはその後YouTubeや単独公演を軸に唯一無二のポジションを不動のものにした。
【結果一覧】キングオブコント2020順位と得点結果の完全データ分析
『キングオブコント2020』は、参加総数2,787組の頂点を決めるべく、歴代でも屈指の実力派10組が決勝の舞台に集結しました。審査員はダウンタウン・松本人志、さまぁ〜ず(大竹一樹・三村マサカズ)、バナナマン(設楽統・日村勇紀)の5名が務め、各100点・計500点満点で採点が行われました。
| 最終順位 | コンビ名(出場歴) | 披露ネタ(1本目 / 2本目) | 得点内訳と合計点 |
|---|---|---|---|
| 優勝 | ジャルジャル(4回目) | 野次とリモート面接 / 空き巣と鉢合わせ | 1st: 477点 / Final: 464点(計 941点) |
| 準優勝(2位) | ニューヨーク(初進出) | 結婚式の余興 / ヤクザとダンス | 1st: 461点 / Final: 463点(計 924点) |
| 第3位 | 空気階段(2年連続2回目) | 霊媒師 / 定食屋 | 1st: 458点 / Final: 463点(計 921点) |
| 第4位 | ザ・ギース(4回目) | ハープと高校野球 | 1st: 457点(Final進出ならず) |
| 第5位 | ニッポンの社長(初進出) | ケンタウロス | 1st: 454点 |
| 第6位 | ジャングルポケット(6回目) | 取り調べ | 1st: 454点 |
| 第7位 | ロングコートダディ(初進出) | 段ボールと配送員 | 1st: 446点 |
| 第8位タイ | 滝音(初進出) | 大根おろしと居酒屋 | 1st: 445点 |
| 第8位タイ | GAG(4年連続4回目) | 居酒屋と幼馴染 | 1st: 445点 |
| 第10位 | うるとらブギーズ(2年連続2回目) | 陶芸家と弟子 | 1st: 440点 |
ファーストステージ10番手というプレッシャーのかかる最終試技順で登場したジャルジャルは、審査員全員から95点以上(松本人志96点、さまぁ〜ず大竹96点、さまぁ〜ず三村96点、バナナマン設楽95点、バナナマン日村94点)の圧倒的な支持を獲得。大会史上でも屈指の高水準スコアとなる477点を叩き出し、首位でファイナルステージへ進出しました。

悲願の王座獲得!ジャルジャルが披露した伝説ネタ「野次ワクチン」の衝撃
この大会でジャルジャルが見せつけたのは、長年の試行錯誤が生んだ「計算された狂気」と「研ぎ澄まされた構成力」でした。彼らが披露した2本のコントは、いずれも単なる設定倒れに終わらない濃密な人間関係の歪みを描き出していました。
1本目のネタ「野次とリモート面接」は、時代背景を巧みに取り入れたオンライン面接の場が舞台。後藤が演じる面接官に対し、福徳演じる応募者が「野次を飛ばすのが癖で、自ら開発した『野次ワクチン』を打ってきた」と告白するシュールな展開から始まります。真面目な会話の合間に突如として繰り出される無意味かつ執拗な野次、そして後藤の冷静ながらも困惑を深めるリアクションの応酬が、スタジオの空気を一変させました。
続くファイナルステージでは「空き巣と鉢合わせする男」を披露。留守宅に忍び込んだ空き巣(後藤)の前に、部屋の主(福徳)が突如帰宅し、タンバリンを叩きながら奇妙なメロディの自作ソングを熱唱し続けるという、ジャルジャルの真骨頂とも言える「しつこさの美学」を展開しました。圧倒的なテンポと狂気的な反復が生むグルーヴ感は、2位以下を大きく引き離す決定打となりました。
審査員の松本人志は「1本目は本当に素晴らしかった。くだらないことを高い技術でやり切る凄みがある」と絶賛。発表の瞬間、相方の福徳が感極まって涙を流し、後藤が満面の笑みで肩を抱いたシーンは、過酷な賞レースに挑み続けたコンビの絆を象徴する名場面として多くの視聴者の記憶に刻まれています。
激闘の決勝進出者たち|ニューヨークと空気階段が残した強烈な爪痕
2020年大会の特筆すべき点は、ジャルジャルの優勝劇だけでなく、その後のバラエティシーンを牽引することになる次世代コント師たちが一気に才能を開花させた点にあります。
準優勝に輝いたニューヨークは、ファーストステージで「結婚式の余興」を披露。どこか悪意とリアルが同居する独特の人間観察眼を炸裂させ、461点という高得点をマークしました。前年の『M-1グランプリ2019』で最下位に沈んだ悔しさを晴らす見事な躍進を見せ、ファイナルステージの「ヤクザとダンス」でも高得点を獲得して総合2位に食い込みました。
また、第3位となった空気階段は、1本目の「霊媒師」で鈴木もぐらの圧倒的な怪演と水川かたまりの緻密なツッコミが融合し、会場を大爆笑の渦に巻き込みました。この2020年大会での手応えと悔しさが、翌年『キングオブコント2021』における歴代最高得点での完全優勝へと直結することになります。
さらに、初進出のニッポンの社長が見せた「ケンタウロス」のネタは、セリフを極限まで削ぎ落とし音響とビジュアルの破壊力で押し切る先鋭的なコントとして、お笑い界に強烈なインパクトを残しました。
【実態検証】ネットの反応とファンの熱狂|「無冠の帝王」返上の瞬間
優勝が決まった直後、X(旧Twitter)や各種SNSでは「ジャルジャル優勝」「福徳の涙」「野次ワクチン」といった関連ワードがトレンド上位を独占。5ちゃんねるの実況スレッドや知恵袋などでも、彼らの勝利を称える声が爆発的に拡散しました。
当時の反響を分析すると、単なる「面白かった」という感想を超え、彼らが歩んできた道のりに対するリスペクトが溢れていたことが分かります。ジャルジャルは2009年の第2回大会で初決勝に進出(8位)して以来、2010年(4位)、2019年(3位)と惜敗を繰り返してきました。さらに漫才の最高峰『M-1グランプリ』でも4度の決勝進出を果たしながらタイトルに手が届かず、常に「無冠の実力派」という重圧を背負い続けていたためです。
SNS上では「17年間スタイルを変えずにやり続けた男たちの勝利」「お笑いファンとしてこれほど救われた夜はない」といった熱い投稿が相次ぎました。奇抜なネタで一部から賛否両論を浴びることもあった彼らが、自らの信念を一切曲げることなく頂点へ上り詰めたプロセスそのものが、多くの人々に深いカタルシスを与えました。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「YouTube芸人」言説の真実
キングオブコント2020の優勝に際し、一部のネット言説では「ジャルジャルはYouTubeでバズった勢いで勝ったのではないか」「時代が彼らのショート動画ノリに追いついただけだ」という論調が見受けられました。しかし、これは彼らの創作活動における本質的な因果関係を見誤った誤解です。
ジャルジャルの公式YouTubeチャンネル『JARUJARU TOWER』は、2018年より「毎日1本コントを投稿する」という狂気的なストック型プロジェクトとしてスタートしました。彼らがYouTubeに投稿し続けたネタは膨大な数に及び、高校時代からの関係性で培われたコントのストックは8,000本以上に達しています。
つまり、YouTube向けに軽快なネタを作っていたのではなく、「日常的に圧倒的な質と量のコントを制作し続ける修練の場」としてデジタル空間を活用していたに過ぎません。膨大な試行錯誤の中でキャラクターの解像度を極限まで上げ、舞台で客席の反応を研ぎ澄ました結果が、あの4分間の賞レース用フォーマットに凝縮されていたのです。

【プロの結論】表現論とキャリア戦略から読み解くジャルジャルの偉業
ジャルジャルが2020年に達成した偉業は、単なる一大会の勝利に留まらず、日本のお笑い界における「芸人の自立モデル」を完全に再定義しました。
かつてのお笑い界では、テレビ番組のひな壇で重用されることや、特定のカリスマ司会者に認められることが成功の絶対条件とされてきました。しかしジャルジャルは、自らの純粋なコント表現を主軸に据え、テレビの枠組みに過度に迎合することなく、劇場の動員力と自前のデジタルプラットフォームを確立した上で賞レースの頂点に立ちました。
【プロの視点】クリエイターが学ぶべき成功と模倣のリスク
ジャルジャルのキャリアモデルは多くの表現者に勇気を与える一方で、安易な模倣には大きな落とし穴が存在します。
- このモデルから学ぶべき人:明確な独自の世界観を持ち、短期間の評価に惑わされず、5年・10年単位で創作の量を積み上げられるタフなクリエイター。
- 慎重になるべき人(おすすめできないケース):即効性のあるバズやトレンドの模倣だけを狙い、泥臭い反復練習や舞台上での対面コミュニケーションを軽視してしまう表現者。
彼らが到達した境地は、他者との比較やテレビ業界のトレンドに過剰適応するのではなく、自分たちの「好き」と「狂気」を信じ抜くことで、外部の評価軸そのものを自分たちの側に引き寄せた点に最大の価値があります。
【キングオブコント 2020 優勝】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ジャルジャルがキングオブコント2020の1本目と2本目で披露したネタは何ですか?
A1:ファーストステージで披露したのは「野次とリモート面接(野次ワクチン)」で477点を獲得しました。ファイナルステージでは「空き巣と鉢合わせする男(タンバリンを持って変な歌を歌う男)」を披露し、464点をマークして合計941点で優勝を決めました。
Q2:キングオブコント2020の最終順位と2位・3位のコンビは?
A2:最終結果は、優勝がジャルジャル(941点)、準優勝(2位)がニューヨーク(924点)、第3位が空気階段(921点)でした。この上位3組がいずれもその後のバラエティや賞レースで大活躍を収めています。
Q3:ジャルジャルは何回目の挑戦でキングオブコントの王者になったのですか?
A3:結成17年目、通算4回目の決勝進出(2009年、2010年、2019年、2020年)で悲願の初優勝を果たしました。第1回大会から挑戦を続け、10年以上の歳月をかけて掴み取った栄冠でした。
Q4:2026年現在、ジャルジャルはどのような活動を展開していますか?
A4:現在もYouTubeチャンネル『JARUJARU TOWER』の精力的な更新を継続しつつ、全国ツアーや単独ライブはチケット即完売の人気を誇ります。さらに演劇や映画、海外公演など、コントを軸にした総合アート分野へ活動の幅を広げ、確固たる地位を築いています。
まとめ:キングオブコント史に刻まれた金字塔と2026年へ続く影響力
『キングオブコント2020』におけるジャルジャルの優勝は、妥協なきコント愛と圧倒的な継続力が実を結んだ、日本のお笑い史に輝く歴史的転換点でした。
彼らが切り拓いた「自らのコント世界を貫き通して頂点に立つ」という生き様は、その後に続く空気階段やビスケットブラザーズ、サルゴリラ、ラブレターズといった後続の王者たちにも多大な影響を与え続けています。時代の流行に左右されず、自らの芸を磨き続けることの美しさを証明したジャルジャルの足跡は、これからも色褪せることなくコントファンを魅了し続けるはずです。 (出典: キングオブコント 2020 優勝(Yahoo!ニュース))